俳人・神野紗希(こうのさき)さんは、現代俳句界で独自の感性と柔らかな表現で注目を集める存在です。
愛媛県松山市出身で、NHK「俳句王国」や「俳句さく咲く!」の司会・選者としても活躍。
近年は俳句甲子園の審査員や句集・エッセイの刊行を通じて、若い世代にも俳句の魅力を広めています。
今回かは神野紗希さんの年齢や本名、経歴・学歴、さらに旦那(夫)や子供などのプライベート情報まで紹介します。
それでは早速見ていきましょう。

神野紗希さんの代表作や俳句の特徴もまとめていますよ!
神野紗希の年齢や本名などwikiプロフィール
特別企画「自由題二席の選評会」面白かったです。司会も上手かった神野紗希さん。 pic.twitter.com/BAmk0rfOAX
— にしむらきりん (@kirin_nishimura) April 1, 2024
- 名前:神野紗希
- 読み方:こうの さき
- 生年月日:1983年6月4日
- 年齢:42歳(2025年8月時点)
- 出身:愛媛県松山市
神野紗希さんの年齢は2025年8月現在で42歳です。
神野紗希さんは俳人として活動する際に本名を使用しており、芸名や俳号を別に持たないようですね。
神野紗希の経歴と学歴
神野紗希は、蜜柑山から瀬戸内海を望む愛媛県松山市で生まれ育ちました。
神野紗希さんは松山市立生石小学校を卒業。
松山市立西中学校を卒業。
愛媛県立松山東高等学校を卒業。
神野紗希さんはお茶の水女子大学文教育学部で近現代文学を専攻。
大学院では正岡子規や夏目漱石、富澤赤黄男などの俳句を研究し、博士後期課程単位取得満期退学しています。
神野紗希さんは俳句の普及にも力を入れています。
2004年から2010年までNHK「俳句王国」の司会を務め、2013年からはNHK Eテレ「俳句さく咲く!」の選者を担当。
神野紗希さんは明治大学、聖心女子大学、玉川大学で講師として俳句や日本文学を教えています。



NHK文化センターやNHK学園で講座も開催しています。
現在、神野紗希さんは2024年から俳句甲子園の審査委員を務め、日本経済新聞や信濃毎日新聞の俳壇選者としても活躍。
俳句雑誌「noi」の代表を務め、講演やメディア出演を通じて俳句の魅力を若い世代に伝えています。
2024年に刊行したエッセイ集『アマネクハイク』では、日常と俳句の関わりを軽妙な文体で綴っています。
受賞歴と句集
- 2001年:俳句甲子園で団体優勝、句「カンバスの余白八月十五日」が最優秀句に。
- 2002年:第1回芝不器男俳句新人賞で坪内稔典奨励賞を受賞。同年、初の句集『星の地図』を刊行。
- 2012年:句集『光まみれの蜂』を発表。
- 2019年:『日めくり子規・漱石―俳句でめぐる365日』で第34回愛媛出版文化賞大賞を受賞。同年、第11回桂信子賞を受賞。
- 2020年:句集『すみれそよぐ』を刊行。
神野紗希の旦那(夫)や子供
神野紗希さんは2013年に俳人の高柳克弘さんと結婚し、2015年に息子を出産。
現在は東京都国分寺市で子育てをしながら、俳句活動を続けています。
どうやら結婚や出産、育児といった人生の変化は、神野紗希さんの句にも深い影響を与えているそうです。



例えば「細胞の全部が私さくら咲く」には、母としての生命感が込められているんだとか。
神野紗希の俳句の代表作と特徴も
神野紗希さんは、現代俳句界で独自の感性と柔らかな表現で注目される俳人です。
神野紗希さんの俳句は、日常の繊細な瞬間や女性としての人生の機微を捉え、平易な言葉で深い情感を伝えるのが特徴なんだとか。
代表作
- カンバスの余白八月十五日 (2001年、俳句甲子園最優秀句)
- 特徴:戦争の記憶と静寂を「カンバスの余白」という抽象的で視覚的なイメージに凝縮。余白が持つ空白感が、過去の痛みや平和への願いを静かに示唆。
- 起立礼着席青葉風過ぎた (2001年)
- 特徴:日常のルーティンと自然の流動性を組み合わせ、刹那的な美しさと清新な感覚を表現。リズミカルな語感が印象的。
- 寂しいと言い私を蔦にせよ (2000年)
- 特徴:感情をストレートに吐露しながら、「蔦」という植物のしなやかさや絡みつくイメージで、自己の存在感を詩的に昇華。女性らしい繊細さが際立ちますね。
- 細胞の全部が私さくら咲く (句集『すみれそよぐ』、2020年)
- 特徴:生命の根源的な力と女性としての自己意識を、「細胞」という科学的イメージと「さくら咲く」の伝統的な季語で融合。力強さと優美さを両立。
- 光まみれの蜂まつすぐ飛ぶ (句集『光まみれの蜂』、2012年)
- 特徴:「光まみれ」という鮮烈な表現が、蜂の生命力と直向きな動きを強調。視覚的な美しさと力強いリズムが共存。
俳句の特徴
- 日常の詩的瞬間:
- 学校生活、子育て、季節の移ろいなど、身近な出来事や感情を素材に、詩的な美しさを見出しています。
- 女性らしい感性:
- 結婚や出産、育児といった女性のライフステージを反映した句が多く、個人的な感情や身体性を率直に表現。
- 平易で柔らかな言葉遣い:
- 難しい語彙や技巧を避け、平明な言葉で深い情感を伝えています。
- 自然と人間の融合:
- 自然のイメージ(桜、蔦、蜂、青葉など)を人間の感情や行動と結びつけ、調和の取れた世界観を構築しています。
- 現代性と伝統のバランス:
- 伝統的な季語や五七五のリズムを尊重しつつ、現代的なイメージを導入。伝統俳句の枠組みに新鮮な視点を持ち込んでいます。
- 視覚的・感覚的な表現:
- 「カンバスの余白」や「光まみれ」など、視覚や触覚を刺激するイメージが豊富です。
まとめ
神野紗希さんは、愛媛県松山市で生まれ育ち、学生時代から俳句の才能を開花させた俳人です。
NHKや大学での活動、講演、書籍刊行を通じて、現代における俳句文化の普及に尽力。
結婚・出産を経て、日常や女性の感性を活かした句作で多くの共感を集めています。
代表作には「カンバスの余白八月十五日」や「細胞の全部が私さくら咲く」などがあり、平易ながら深い情感が特徴。
神野紗希さんの作品と活動は、多くの人々に俳句の新しい魅力を感じさせてくれそうですよね。